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walking proud~呪術廻戦~R18~

第26章 distortion


それは五条の一言から始まった。

「午後の呪術実習は、2-2のペアでやるよんっ。
棘&パンダペア、真希&憂太ペアねっ。」

真希はあからさまに嫌な顔をし、乙骨は顔を強ばらせる。

「よ…よろしくお願い…します…」

「お前虐められてたろ。分かるわぁ。私でも虐める。」

「……っ…」

「呪いのせいか?善人ですってセルフプロデュースが顔に出てるぞ。気持ち悪ぃ。…なんで守られてるくせに被害者ヅラしてんだよ。」

真希の容赦ない言葉に、図星な乙骨は目を見開いて押し黙る。
その様子に、彼女は目を細める。

「ずっと受け身で生きてきたんだろ。なんの目的もなくやってられるほど呪術高専は甘くねぇぞ。」

「真希!それくらいにしろぉ!」

「おかか!」

パンダと棘の鋭い表情に、真希は苦い顔をする。


「…すまんな。あいつは少々他人を理解した気になるところがある。」

パンダが乙骨の肩に手を置いて言った。

しかし乙骨は俯いて少し微笑んだ。

「…いいんだ…本当のことだから。」

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