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walking proud~呪術廻戦~R18~

第22章 impurities


夏油は手元に呪霊を引き出した。


「君とここでやりあったら、この家は崩壊するかな…」


クマは何も言わずにただボワッと炎を滾らせ目を光らせている。


「これでもし私が負けて死んだとしたら、君はどうなるんだい?」

「レイさえ生きてりゃ、おいらは死なない」

「ならレイが死んで、私が生きていたとしたら?」

「それでも…おいらは死なない」

「そうなのかい?…なぜ?」


ピリピリとした禍々しい空気が漂う。
殺気立っているクマの目からビュシュッと閃光が放たれ、それを夏油の呪霊が払った。


「レイが死んだとしても、てめぇがおいらを生かしたいと思う気持ちさえあれば、おいらは死なねぇんだよ!」


夏油は目を見開いた。

やはりクマを生かしているのは、自分も関係していた…
クマにはレイと自分の呪力と、クマを生かしたいという気持ちがクマを生かしていた…?



いつの間にか、クマはいつもの愛らしい姿に戻っていた。




「…ふ……いいのかい?後悔するかもしれないよ?」








「……クマは家族想いなんだよ」


そう言い残し、クマはボンッと消えた。





残された夏油は悩ましい笑みを浮かべながら独り呟いた。


「君は間違いなく、私の家族だったよ…」
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