第22章 impurities
クマ助…
やはり君は至高の存在だよ…
"おい、傑にピッタリなのがあるぞ!
ルカによる福音書6章…"
"ん?なに、ピッタリ?"
"人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪びとだと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。"
"というか…なぜそれが私にピッタリなんだ?"
"だって傑、お前は正義感の強い優男なんだぞ。だからこそ、決して赦せない人間や、赦せないことがあるだろう。"
"私は…人を裁こうと思ったことはない"
"ああ。無いからこそ危険なんだお前の脳ミソん中は。"
"・・・どういうことだ?"
"お前ん中で圧迫されていく、その憎悪がだよ。"
"…憎悪?"
"お前のような奴ほどその正体に気が付かない。その危険因子は目には見えないからなかなか取り除けない。…いいか傑、お前ほどの力の持ち主はそれを掌握していかなくちゃならない。そうじゃねぇと…わかるだろ。"
君は最後にこうも言ったね
"求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。"
やはり君は全て正しかった。
またね。
ごめんね
レイ
君たちは確かに
"家族" だったよ
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