第19章 torture
ちなみに、先輩方の私に対する第一声はこうだ。
五条さん
「おっ!新しく来た後輩くんね!え〜なんて読むのこの名前ぇ?…いじ…え?いじいじくん??」
夏油さん
「初めまして、私は夏油傑。君の名前は…伊地知くんと言うんだねよろしく。ちょっと変わった奴が多いけど、困ったことがあればなんでも相談してね。」
レイさん
「こんにちは!伊地知くんだよね!私は神無月レイ。気軽に下の名前で呼んでね!あ!こっちはクマ!…うん、クマって名前なの。口も態度も良くはないけど仲良くしてあげてね?」
クマ先輩
「てめぇか新入りは!イジイジしやがってイジチ!もっとシャンとしやがれ!おいらが1から鍛えてやる!てめぇを犬死にさせねぇためにな!あとおいらより後に来た奴なんだから先輩はつけろよ?」
灰原さん
「わぁああ〜初めて後輩ができたあ!伊地知くんよろしくねぇ!!僕 灰原雄!ところでもう夏油さんには会ったぁ〜?あの人は…(以下省略)」
七海さん
「…七海です。…あなた本当に年下ですか?」
家入さん
「あ〜ごめんね臭い気になる〜?家入硝子だよよろしく。五条と夏油コンビにはいろいろ気をつけな。…うんいろいろだよ。あとその感じだと多分ないとは思うけどレイに手ぇ出したら殺されるよきっと。」
家入硝子さんは反転術式を高度に扱えるという稀有な存在。
その優秀な才能で、いつもたくさんの仲間を救っていた。
もちろん私も何度も怪我を治してもらった。
しかし、酒と煙草という、未成年ならば絶対NGなことを趣味として平気でやっていた。
この頃から今も、彼女は変わっていないなと思うが、やはり五条さん同様、この頃とはだいぶ性格や言動は落ち着いているように思う。
あんなことが起きてから、そう変化していっていた。
とにかく全員 不良にしか見えない3学年の先輩たちは、
くま先輩含め、異常に仲が良くて羨ましいし頼もしいなぁという印象だったのを覚えている。
そう・・・あんなことが起こる前までは。