第2章 call■
ゆっくりと再度押し込んでいくと、溢れ出る蜜のおかげか、思いのほかするりと入った。
しかし、体が力んでいるせいかキツく締め付けられていて奥まで入らない。
「少し、力を抜いてくれ」
そう囁かれ、ゆっくりと力を抜いていくとグイと一気に突き上げられた。
「あぁっ!!」
「悪いがこうでもしないと全て入らない…」
ゆるゆると腰を動かし律動を開始する。
中は相変わらずキツいが徐々に受け入れてきている感覚がした。
レイも徐々に痛みを感じなくなり、ゆっくりと夏油を見上げた。
そして、ハッと息を飲む。
今までに見た事のない表情の彼がこちらを見下ろしていた。
心配そうに眉を下げ、しかし慈しみを込めた優しい顔。
そして何より、息を荒らげ、男の色気を存分に醸し出している愛しい人が、今まさに自分を抱いてくれているのだと。
そう思った瞬間から嬉しさだけが込み上げてきた。
「っは… レイ、名前を呼んでくれっ…」
「ん…っ…傑っ…傑…ああっ」
律動を速めた夏油の顔が歪んでいく。
上半身を倒し、レイの唇に優しくキスを落とした。
そして頬を包み込みながら耳を口に含む。
「いぁっ…んんっぁあ…っ…」
「そんな可愛い声で鳴かれるとっ…く…
…耐えきれなくなる、よ…」
耳の中で舌が蠢きながら夏油の艶かしい息遣いがダイレクトに脳に伝わり、一気に体中の力が抜けていく。
彼のモノを最奥まで受け入れた。
「っく… レイ。イッていいかっ?」
「んう…うんっ…」
夏油の苦しそうな息が耳にかかったかと思えば白濁とした生暖かい液体が腹に出されたのがわかった。