第2章 call■
肩で一生懸命息をして呼吸を落ち着かせようとしているレイを考慮してゆっくり落ち着くまで頭を撫でた。
「なんか…すごく…気持ちよかった...」
「それはよかったが…この先は…どうかな?」
頭を撫でながら、目と鼻の先にいる美しい夏油の顔は、とても不安そうな表情をしている。
「大丈夫。私の初めてを捧げたいと思うのは
…傑だけ…なの…」
夏油はそこまで聞き終えると、目を細めてジィっとレイの瞳を捉えたかと思えば上半身を起こし、意を決したようにバスローブを脱ぎ捨てた。
レイは夏油の無駄な脂肪ひとつ無い筋肉質な体躯と割れた腹筋に思わず目を見張る。
「すごい…綺麗だね…」
「ふ… レイもね」
ゆっくりと自分のモノをレイのそこへあてがう。
「いいか?無理ならすぐ言って?」
こくんと彼女が頷くのを確認し、硬くて太いそれを差し込んでいく。
「んぁあ!ーったぃ...」
鋭い痛みが走り、レイは反射的に枕を両手で掴んでギュッと目を閉じた。
「.....やめておく?」
無理はさせたくない。
目の前の必死に耐えるようなレイがあまりにも可哀想になってきて思わず聞いたが、ふるふると首を横に振り、懇願するような目で見つめられればもう何も言えなくなった。
「や、だ…続けて…」
大きく深呼吸をする。
「わかったよ」