第19章 torture
春になり、
学年が一つ上がって、高専3学年になった。
五条と夏油は特級呪術師になり、
レイは1級呪術師になった。
五条は覚醒したように1人で最強の代名詞がついてまわるようになっていた。
しかし今年になってから天災の影響もあって、呪霊が蛆のように湧き、各々任務でかなり忙しい日々。
後輩たちも、クマも含め、
とにかく皆落ち着きのない日々だった。
全員の手首には、クリスマスの日のミサンガがある。
レイの耳にはもちろんまだルビーがある。
そして夏油の耳には、稲妻型のピアスともう片側の耳に、新たに装着されたクリスタルのピアス。
それは2月3日の夏油の誕生日にレイがあげたものだった。
クリスタルの意味・・・
完璧、純粋、明瞭、沈着冷静
まさに彼にぴったりの言葉だった。