第18章 holy night■
すると、当然刺激的な快感を与えられたレイはじたばたと身を捩り、大きく善がった。
「んんんんっ!んー…っ!んんっ…」
塞がれている口内で淫猥な声色は消えていき、夏油の腕を掴んで無意識に押していた震える手を優しく掴まれた。
「こらこら、抵抗しない」
「っはぁ、はぁ…違うのっ…」
赤らんだ顔で潤んだ瞳で見上げてくるレイと目が合った途端、夏油の扇情心が一気に煽がれた。
アームウォーマーやレッグウォーマーを即座に取り去り、背中のファスナーを下ろしてトップスを脱がせる。
ブラのホックを取り、上半身を顕にした。
スカートと網タイツだけになった彼女の頬を触る。
恥ずかしそうに唇を噛みながらも、どこか嬉しそうにしているレイに微笑みかけてから触れるだけのキスを落とした。
「っ…はやっ…く…傑も脱いでよ…」
「ふふっ…はいはい。」
今日の夏油はハーフアップにしている。
髪ゴムはレイがあの時あげたものだ。
さっと服を脱いでいき逞しい彫刻のような上半身が顕になった途端、その色気が凄まじくて、レイの瞳孔は意図せず開いていた。
大好きな彼がかっこよ過ぎて、愛しさ余ってガバッと上半身を起こしてその裸体に抱きついた。
「っ…はは…どうしたの…」
「なんでも…ない…」
夏油はゆっくりと抱きしめて頭を撫で、髪にキスをする。
どこまでも優しい彼に、つい呟いてしまった。
「傑は…いつも優しいね…すごく。」
すると夏油は耳に唇を寄せてキスをしてから囁いた。
「その優しい傑がさ、何を考えているか知っているかい?」
「……え?」
吹かかる息と、その色っぽい声が耳元から伝わってくるだけで天国へ行ってしまいそうになる。
そもそも彼は声だけでもかなり艶やかで色っぽいのだ。