第18章 holy night■
そうして、様々なケーキ屋を回って何度も往復し、とりあえず車に全て積み込んだ。
ケーキを崩さないように運転して!などと五条に言われたので森は慎重に運転をする。
「にしても…15個も食べられるんですか?いくら人数がいてもさすがにこの量は…」
助手席にも積んである箱を見ながら森がため息混じりに言う。
「意外といけちゃうよ?1人1ホールくらい余裕っしょ!それに数ある種類のいろんな店のクリスマスケーキをどれか1つなんて選べるわけなくねぇ?」
「で、おいらのケーキはちゃんと用意してんだろうな?」
「もうバッチリバッチリ!楽しみにしててよっ♪」
「……で、もう寄るところはないですね?」
「あー待って!クリスマス限定フラペチーノがあんだわ!」
「えぇ?!先程シェイクを飲みましたよね?!」
「この期を逃せるかって話♪あっ、そこを右折だよっ」
一体どれだけのスピードで糖分を消費しているのだろうかと、最強呪術師の細胞や遺伝子までも同じ人間のものなのかと疑いたくなってしまった。