第17章 existence■
するりと片足だけに下着が引っかかる状態にしたまま秘部に指を這わせる。
「ふっ…」
キスをしながらも、つい笑ってしまった。
そこはもうじっとりと濡れていて、粘着質なそれが指にまとわりつく。
「こんなに興奮してくれていたのかい?嬉しいね…」
唇を離して額をくっつけたままそう言うと、レイは膝で夏油の股間をグッと押す。
その硬さでどうなっているのか分かる。
「…傑だって……」
数秒見つめあったままお互い笑いあう。
夏油は上半身を起こしてベルトを取り去りズボンと下着を下ろした。
コンドームを装着しても、今回はレイは何も言わなかった。
制服が汚れることの考慮だろう。
少し複雑そうな顔をしながらその様子を見つめているだけ。
「… レイ、いい?」
「ん、早くっ…来て…」
両腕を伸ばしてくる彼女に覆いかぶさると、せがむようにして腕が首にまとわりついた。
「んぁああっ!…あ、んっ…」
「……っ…ふ……」
一気に奥まで入ったそれだけで、レイは軽くイッてしまったようだった。
かなりの締めつけと、ひくひくと収縮を繰り返すナカの刺激に、夏油は耐えきれなくなってくる。
ゆるゆると腰を動かすと、レイは苦しそうに善がった。
「んっ…ふぅ…ぁあっ……」
「っく…は……私も余裕がないな…」
あまりの快感に、なんとか強靭な精神力で射精感を堪える。
まだイッてしまいたくはない。
まだまだレイを感じていたい。
その思いはレイも同じなようで、キスをせがんできた。
余裕のないような激しいキスを交わしながら、ぴったりと体を重ね合う。
「んっんっ…はぁ、んんぁっ…」
「ふ………っレイ…」
徐々に律動が早くなっていき、互いをギュッと抱きしめ合った。
服の上からというのがなんとももどかしい。
互いの体を薄い何かが少しでも隔てているだけでも嫌だというのに。