第17章 existence■
「ね、んんっ…まっ……」
今は昼休憩中で、これから任務へ行かなくてはならない。
このままでは本気で止められない気がしてキスの合間合間に抵抗を見せるが、自身でさえも、それは全く無意味になっていた。
「んっ…ぁ…傑……」
「…は…レイ…」
ようやく唇が離れた。
何とか互いの理性で引き剥がした感じだ。
けれど・・・
「…どうしよ…傑……」
我慢できなくなった。
そう言いたいが、喉の奥に詰まったその言葉はなかなか出てこない。
「ふ…なぁに?」
わざとらしく耳に手を当てて聞いてくる夏油を見上げながら、レイは赤らんだ顔で少し頬を膨らめる。
「…わっ…わかってるくせに…」
「んー…わからないな…」
笑みを浮かべて目に弧を描く夏油の胸をぐいと押しながら、
「もういいっ!」
するりと夏油から抜け出ようとする。
「うそうそうそうそ冗談だよレイ。
はいっ。」
と言って、肩を押され、またベッドに倒された。
そして、耳元に口を付けられ静かに囁かれる。
「分かってる…我慢できなくなってしまったんだよね…
レイも…それから私も……」
ゾワゾワと全身が粟立ち、血流が早くなる。
呼吸さえも苦しくなり、涙目でこくこくと頷くと、制服のボタンを外された。
夏油も自分のボタンを開け、制服の上着だけを脱いだ。
「でも今はあまり時間がないからねぇ…すぐに挿れてしまうけど、いいかい?」
「うん、いい。すぐに…ちょうだい…」
懇願するように涙声でそう言うレイに荒々しく激しいキスを落としながら、彼女のブラの下に手を入れる。
「んぁっ…ん…っ…」
「はぁ…っ、いつからそんなに可愛く
おねだりできるようになったのかな」
口の端から漏れる淫靡な喘ぎ声を聞きながら、スカートをまくしあげ、下着を下ろした。