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walking proud~呪術廻戦~R18~

第17章 existence■


「傑…すごく髪が伸びたねぇ?」

レイは夏油の髪をとかしながら思った。
自分よりも長くないかと。

「あー最近放置気味だからな…。やっぱ微妙?レイが言うならすぐ切るけど。」

「ううん!傑は髪が長いのが似合うよ!もっと伸ばしてもいいと思うよ。あ〜こんなふうにハーフアップなんかいいなぁ。」

そう言って半分だけ髪を結う。
そして前に回りこんで、夏油を真正面からまじまじと見つめた。

「うん!めちゃめちゃ似合う!やっぱ私これが一番好きだなぁ〜」

そう言って満面の笑みになるレイの腰を夏油がグッと引き寄せ、自分に跨らせた。

レイは照れたような笑みに変えて夏油の首に巻きついた。
大好きな彼の香り。体温。感触。
椅子の上でピタリと密着した体から、愛しいその全てが感じられる。

ギュッと夏油の腕に力が入るのがわかり、レイも強く抱き返した。

「はぁ…ダメだな…今すぐに君を抱きたくなってしまう」

「ふ…私も…傑に抱いて欲しいって、思ってしまう…」

耳元で囁き合い、笑い合う。
すると突然夏油が立ち上がった。

そのせいで、レイはしがみついたまま体が浮いた。

「っわ!…えぇ?」

ストン。

そのままベッドに下ろされ、夏油が覆い被さる。
熱の篭った瞳で目と鼻の先で見つめられ、ドクドクと鼓動が早くなるのがわかった。

そのまま吸い寄せられるように唇が重なった。

ハラリと頬に落ちてくる夏油の髪。
優しい手つきで髪を撫でられ、頭をくしゃりと掴まれた。

「んん……」

何度か啄むように唇を含まれたかと思えば、熱い舌が口内へと入ってくる。
奥から吸うようにして舌が絡まり合い、艶めかしく蹂躙されていった。

時折、は、ふ、と聞こえる夏油の吐息だけで、レイは理性が吹き飛びそうになっていく。
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