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walking proud~呪術廻戦~R18~

第16章 division


「……る!なんて言ったと思うかぁあ?!
あははははははは!!!」


腹を抱えて笑っている五条のサングラスを、
クマがビュンと吹き飛ばした。


「おいてめぇ!グラサン外せと言ったろうが!」

「めんごめんご!あははは!っひ〜!ぎゃはは」

笑いつつも、迫って来た無数の攻撃を五条は祓った。
本来これは透明のはずで、六眼発動中だからこそ見えたもの。


「っ、おっと意外としぶといねぇ?」

1級ともなれば、もちろん簡単には行かない。
呪霊は余裕そうに見える。


「集中しろ五条!!心を乱すな!!
全神経を"今"に集中させろ!!!」

「・・・」

なんだかんだ言って、心が乱されていたことは五条も気がついていた。
欲しくてやまない言葉を、欲しくてやまない人から言われた。
乱されないわけがなかった。



「集中しろ五条悟!!!
己の呪力を体に乗せて打撃攻撃を放て!!
呪力を体の動きに合わせろ!!」



あー…俺は…あの時正直…
答えてしまいそうになった。
でも…最後まで言わなかった。
決断しなかった。なんでか分かるか?
わかんねぇよな……お前ら呪霊には……



ビリビリビリビリ
パギギギギギギ


五条の間合いから黒い稲光が鳴り始めた。


「……****…!!!」


バガガガガガガーン!!!
ドッカーーーン!!!!!


地表が大きく割れた。
五条の拳の下には息する暇も無かったほどに一瞬で潰された呪霊の残骸。


「……え……俺、今……」

「おう。"黒閃" だな。」

「…ま…じか……よ…」


黒閃というのは打撃のインパクトと呪力をほとんどジャストのタイミングで叩き込むことで可能な技。
その威力はかなりのもので、通常攻撃の平均2.5乗と言われている。

ポンポン出せるものかというとそういうわけではなく、なんと狙って出せる術師は存在しないという、それほど強力な技。
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