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walking proud~呪術廻戦~R18~

第15章 disaster


五条は空中で、自分に滾り出す力をただただ実感していた。


ごめん天内…
俺は今、お前のために怒ってない…

誰も恨んじゃいない…


「天上天下唯我独尊」


宇宙の中で我より尊く至高のものはない。

今はただただ…

この世界が心地良い…!!



こちらを見上げながら、男は「化け物が…」と呟いている。



アンタ…御三家…禪院家の人間だろ。


"蒼" も "赫" も
無下限呪術のことはよく知ってるわけだ。


だがこれは五条家の中でもごく一部の人間しか知らない。


順転と反転

それぞれの無限を衝突させることで生成される。
仮想の質量を押し出すんだ……



「……虚式……茈……!!!」




「終わったな…」

クマの小さな呟きはその凄まじい轟に掻き消された。



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ーーーーーー
ーーー



「最期に言い残すことはあるか」


「……ねぇよ。
2.3年もしたら、俺のガキが禪院家に売られる。
好きにしろ…」


自尊心も情も…もうとっくに捨てたはずなのに…

なぜ今、思い出す?
ガキを抱いているところなんか…


あの女が妙な魘夢を見せたせいだ…


自分も他人も尊ぶことない
そういう生き方を選んだのは俺だろうが。




伏黒(禪院)甚爾は…死亡した。
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