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walking proud~呪術廻戦~R18~

第15章 disaster


「よお、久しぶりぃ!」

「……マジか」

目の前にいるのは、確実にズタボロに切り刻んだはずの五条悟。
なぜ、生きている?


「大マジ!元気ピンピンだよっ……」

「まさかっ…術式反転!」

「正っ解っ!!お前に喉ぶち抜かれた時、反撃は諦めて反転術式に全神経を注いだ。呪力は負のエネルギー。肉体の強化はできても再生することはできない。だから負のエネルギー同士を掛け合わせて正のエネルギーを生む。それが反転術式!わかるかな?」


ケラケラと笑っている血まみれの五条に男は顔を顰めた。

ペラペラとこいつ…
ハイになってる?


「ま、言うは易しで俺も今までできたことねーよ?周りで唯一できる硝子は何言ってるかサッパリだしな?
だが死に際で掴んだ呪力の核心!
お前の敗因は俺を首チョンパしなかったこと!
それとっ
頭をぶっ刺すのにあの呪具を使わなかったこと!
ハハッ!ハハハハハッ」


いいだろう、五条悟。
ここで確実に息の根を止めてやる。


「ふ…敗因?勝負はこれからだろ」


「あ゛ーーーー!?
そうかぁ?!そうだな!!そうかもなぁあー!!」



バガガガガガ!!!
ドガガ!!!
バキン!!!




"お前はまだ本気を出したことがない"



クマの言ったあの時の言葉…

そうだな…俺は…



"お前にならできるんじゃねぇの、五条悟…
理想の世界を一瞬で作ることくらい…"



そうだ、俺の覚悟が甘かったからだ。

何もかもがどーでもいいと思ってた。

なにもかもが本気じゃなかったんだ。



今なら……




「術式反転……赫……!!!」



どごごごごごごごーーーーん!!!!!



「おっと、危ねぇ。あのハイテンションバカ…」

クマは崩れ落ちる建物を瞬時に避けた。

危険極まりないその乱闘の間合いに入らないよう、遠くの高台から見下ろす。


「全神経を己のみに集中させろ…五条悟。
お前は今、覚醒する…」

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