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walking proud~呪術廻戦~R18~

第15章 disaster


「……うぉはっ!!」

「おい起きたか。てめぇこんなとこでくたばってんじゃねぇぞグラサン野郎」

「っ!クマポンじゃーん。つか俺今グラサンねーし。
どっかにぶっ飛んじまったわハハハ!」


クマは顔を顰めた。

飛び起きた五条の傷は治っている。
やはり反転術式の類でやったんか…。

しかし……
こいつ、いつも以上にハイになってやがる。


「おい、いつまで笑ってるつもりだ。
てめぇ正気か?」

「正気正気!正気もいーとこ!
元気ピンッピンだよ!!!」


見開いた瞳孔と顔色がいつもと違う。

間違いねぇ、こいつは…

急激に違う種の呪力を己の身に使ったことで
情緒がぶっ壊れてやがる。


「ふん…まぁいい。五条、お前は今からどうする?
硝子のとこへは行かなくて良さげだが。」

「もっちろん!あいつを…
…ぶち殺しに行く!!!」


そう言って血まみれでボロボロの衣服のまま駆け出した。
クマはひとまず追いかける。

「おいお前、そのハイテンション状態でどこへ行く気だ」

「全く知らねーオッサンのとこ!」

「待て、目的地もなしに走るバカがあるか。」

「傑が戦ってるはずだ多分!だから天元の門あたりに」

「いや、お前をここまでにしたやつだ。ガキは殺されててそこにはもういない可能性の方が遥かに高い。そこに寄ってる場合じゃねぇ。逆方向に行くべきだ」

「あぁ?!じゃあ傑も殺られたってか?!」

「いいやあいつは死んでねぇ。傑と一緒にいるレイも。
うまいこと逃げたかそれか、おい!とにかく止まれ!」

五条は立ち止まって息を切らした。

「はぁ…はぁ…はぁ…なぜそう言いきれるんだよ?!」

「おいらが生きてるからだ。」

鋭い眼光で強く言い放ち、そしてクンクンと鼻を鳴らした。

「おいらは鼻が利く。そいつの匂いがする方向へ行くからついて来い。
おいらの指示に従え。ハイテンション大馬鹿野郎。」
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