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walking proud~呪術廻戦~R18~

第13章 quarrel


「2人とも何してるの!!いい加減にしてよ!!」


やはりそれはレイの呪霊だったらしく、
2人は目を見張った。

というのも、レイは虎の背の上にいる。

「っ!」

夏油が急いで呪霊を退避させようと手を伸ばした時、もうその呪霊の攻撃は彼女に当たる寸前だった。


「「レイ!!!」」


シュパッー……


その攻撃を遮ったのは、かなり遠くにいるクマの技。


その反動でレイの体が吹っ飛んだが、
吹っ飛びながらも放ったピアスの術式によって、夏油の呪霊は攻撃を浴び、動きが鈍くなった。


「トドメだ!!!」

レイが空中で更に仕掛けた術式によってそれは畳み掛けられ、そして完全に動かなくなった。


「…… レイ、君は」

「待って。」


夏油がその呪霊を自分の中へと戻そうとした瞬間、レイの手に遮られる。

レイはその呪霊をたちまち球体にし、一瞬で飲み込んでしまった。


「っ!な……」

「私が勝ったんだからもう私のもの。
返さないからね!」


目を見開いて言葉を失っている夏油の後ろで、盛大に噴き出している五条がいる。


「…何があったのか説明してよ……」

2人を鋭い目付きで睨むレイに、五条がてくてくと近寄りながら言った。

「いやさー、意味不明なんだよこいつが。何度も嘘だって説明してんのに。なのにさー、」

「悟…ふざけるのも大概にしろ。言っていい嘘と悪い嘘がある。冗談も嘘も、いつもろくに扱えないようだな。なにもかもが人としてナンセンスだ。」



ため息を吐く。
思っていたよりもくだらなそうだ。


「あのさ…2人とも…」

声をかけるがまだ口喧嘩をしている。
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