第13章 quarrel
「っ!タンマ!!一旦ストップ!」
「は、何を言ってる!ここまで私に刃向かっておいて今更止められるわけないだろう!」
夏油の手からは次々と呪霊が出てきている。
「だから!俺が本気出したらやべぇから言ってんだよ!わからず屋がっ!」
「ほう、なかなか煽ってくれるな!だが安心しろ!今の私もなかなかヤバいわけだ!とことん付き合ってあげよう!」
「っっく!バカが!
こっちは付き合ってられねぇんだよ!」
「バカはそっちだ
ここまで私を怒らせたんだからなっ!!」
完全に殺気立っている夏油に、さすがに五条もブチギレている。
「大概にしろよお前っ!!」
「っは!どっちが!!」
バキッ!!
グゴッ!!
ドカンッ!!
「どどうしよう、く、クマ!!
ととととめてきて!!」
クマはさっきからレイの近くで寝そべりながら浮遊している。
「えーやだあー。おいら死にたくねーしー」
「くっ、クマなら行けるって!!
てかクマにしか出来ないよ!!」
「んー?それは命令か?ならやってやらんこともないが。」
「・・・」
この2人の相手ができるのはクマしかいないと思っている。
でも…もしかしたらさすがにこの2人相手だと…
レイは唇を震わせ体もガタガタと震えていることに気がついてなんとか深呼吸を繰り返す。