• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第11章 throbbing



レイは呑気な2人を無視して硝子に電話をかけた。

なかなか出てくれない。

不安の表情になるレイに、噴き出しながら五条が言った。


「大丈夫だって。どーせまだあそこで飲んでんだよ。それより早くタワーオブテラー行こーぜ。レイ乗りたがってたじゃん」

「今なら夜景が綺麗に見えそうだな」

口々に言う五条と夏油を睨みながら、電話に耳を澄ます。
やっぱり出ないか…これはもう行くしかない。
そう思って切ろうとした瞬間、、


«よおー。レイー?»

「くくくくくま!!!!!」

突然のクマの応答に思わず叫んでしまった。
それと同時に、五条と夏油がこちらを見る。

«硝子のスマホが鳴ってるの気づいて出た»

「硝子は何をしてるの?大丈夫なの?!」

«今はこいつ寝てやがる。»

「えええええー!!てかどんだけ飲んでたんだよーもおー!しかもまだそこにいるのっ?…」


すると突然、五条が横からスマホを取り上げてきた。

「おいプー太郎!お前なんっで俺の電話には出ねーんだよ!」

«あ?てめーの電話には気付かなかっただけだろ。だいたい硝子のスマホだろこれ。»

「とにかく俺らは今からタワーオブテラー並ぶけど、お前も来たいんなら硝子を今すぐ起こせ。」

«めんどくせーからいい。お前らで乗ってこい。それまでおいらはここでのんびり飲んでる。»

「…あっそお。じゃー俺ら行くまでそこを動くんじゃねぇぞいいな!」

«指図すんな»

プツッー…

クマの方から電話は切られた。


五条がため息混じりにレイにスマホを返す。

「俺たちで行ってこいって。まぁうるせーのいなくて逆にいっか。」

「もお…大丈夫なのかなホントに…」

「クマ助が潰れてないなら大丈夫だろ。」

そう冷静に言う夏油が、昨日も今日もやはりダントツで呑気だと思った。
よく言えば落ち着いている…のだろうが。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp