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walking proud~呪術廻戦~R18~

第10章 dreaminess■


暫く沈黙が流れ、そしてそれはクマが破った。

「夏油傑。お前は神無月レイが大好きだよな」


「あぁ。もちろん。本人には恥ずかしくて言えないけどね、愛しているよ。
これ以外の言葉は見つからない…かな…」


愛しい存在の頬を指で撫でながら笑ってそう言う。
彼女は深い眠りに落ちているようでとても暖かい。
なにか夢でも見ているだろうか?と気になった。


「そうか。おいらも大好きだ。だから1つ約束してくれ」

「約束?」

「人間は約束が好きだろう?」

ニヤリと笑うクマ。
ブブッと夏油のスマホからバイブ音がしたが、無視をする。


「レイに悲し涙は流させないって。」

夏油は一瞬目を見開いたかと思えば、すぐに眉をひそめて優しい笑みを浮かべた。

「今さら何言ってんのさ。
約束もなにも…そんなこと当たり前だろ」

ジィとクマに見つめられた後、またクマは聖書に視線を戻した。


「なぁなぁホントに眠らないつもりなのか君は…」

「おいらのことは気にせず電気を消せ。暗くてもおいらは本を読むことができる」

「…そうだったのか?」

そんなの初耳だ。

なら初めから言ってくれよと思いながらスマホを確認する。


"寝てる〜?まだ起きてる〜?"


先程のバイブ音は五条からのLINEだったらしい。


「何が言いたいんだあいつ…」

そう呟きながらそれを無視してスマホをサイドテーブルに置く。


「おやすみ…」

まだ聖書に熱中しているクマと、隣で安らかに寝息を立てているレイ両方にそう言う。
愛しいその額に唇を寄せてから電気を消した。
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