第10章 dreaminess■
「はぁっ…かわいっ… レイ」
「あっんんっ…傑っ…」
クマのいなくなった浴槽の中で、肌をうちつけ合う音と、艶かしい息遣い、互いを呼び合う淫靡なかすれ声が響く。
「すごく…気持ちいよ…」
「私っ…もっ…」
壁に両手を肘までついて、後ろから抱きかかえるようにして夏油が深く突き上げてくる。
「んっ…あっ…はぁあっ…傑っ…」
「…く… レイ…っ…」
キュッと乳首を摘まれ、首を仰け反らせると、夏油はそこに食いつくように舌を這わせてから、レイの唇を奪った。
艶かしいキスをしながらも、深く深くに亀頭を押し込まれる。
久しぶりの、コンドーム無しでの行為はやはりレイの情欲と快感を昇らせた。
いつも以上に喘いでしまい、子宮がそれを逃すまいとしてきゅうきゅうと夏油自身を締め付ける。
「んっ… レイの中…っ
相変わらず…っ…うっ…」
余裕のない夏油の声と息遣いだけでレイは更にまた子宮が疼いてしまう。
「っは…ぁ…こらレイっ…」
「あぁっ…」
歯を立てて首筋に吸いつかれ、
僅かな痛みと快感が広がり、喘ぎながらも首だけよじる。
火照った赤い顔と涙がこぼれ落ちそうなほど歪んだレイの表情を見て、夏油の口角が自然と上がってしまう。
「は…君のその顔…っ…
…私をこれ以上煽ってどうされたいのかな?」
「はぁっん…ちがっ…ああっん」
「ふっ…そんなに可愛い声を出して…っ
クマに聞こえてしまうよ?」
「あんっ…だ、だってぇ…っ…はっ激しっ」
「その口は塞いでしまおうか…」
「んっっ…」
夏油によって髪ごと頭を掴まれ、口付けをされながらも激しい揺さぶりは止まらない。