第10章 dreaminess■
「あぁレイ…っ…こっちを向いて」
ずるりと引き抜かれ、反転させられたかと思えば高く片足を上げられ、一気に突き上げられた。
そのまま中を抉るように腰を打ち付けられる。
「くっ…すでにのぼせてしまったかな私はっ…
クラクラするよっ…ははっ」
「んっ…あっ…傑っ…あぁっ…」
「っは… レイっやばい…もう…」
「んん…っあぁ…わた…しもっ…」
快感を味わい愛を確かめ合うような緩やかな律動から、
快感と情欲を爆発させるような獰猛な律動に徐々に変わっていく。
激しく体が揺さぶられ、立っているのもやっとなくらいに善がり狂うレイの首筋にキスをしながら己をぶつけまくる。
「んあああぁっ!!っ…!」
「っく……っは……」
脳天を突き上げる快感がレイの力を奪い、崩れ落ちる瞬間に、ズルっと抜き去ったそこから勢いよく白濁が落ちる。
夏油は肩で息をしながらも、脱力しているレイを抱えて浴槽の縁へ座らせた。
「ふ……大丈夫?」
こくこくと頷いて荒く息を吐くレイに優しくシャワーをかける。
全身についていた泡と体液が流れていくにつれ、その裸体が顕になっていく。
自分がつけたアザがそこかしこにあり、
そして自分にも同じ数だけそれがあることを確かめる。
「さぁレイ、上がろうか。
これでぐっすり眠れるだろ?」
レイが顔を上げると、そこには濡れた長い髪から雫を滴らせて色欲を纏った愛しい男の顔があり、ドキリとなりながらも笑みを作る。
「…ぃや…逆効果…かな…」
夏油はフフッと笑って、愛してやまない女を抱えあげた。