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walking proud~呪術廻戦~R18~

第10章 dreaminess■



「私ホントに嬉しいんだよ?傑と同じものを感じて、味わって、見て、聞いて、触って、…全部全部、傑と同じがいい。これから先、どこへ行こうと…必死で追いかけて行きたい…」

そう耳元で囁くと、夏油の腕の力がみるみる強まって行った。

「…うっ……傑?…くるしっ…て」

「・・・」

「・・・」

「… レイ…君が一生幸せな人生を送れるように…それだけを考えるようにする…」

「…すっ…」

「それだけを……誓うよ…」

「…っ……」

耳に届いたのは、弱々しくも強い声。
大好きな人から聞こえる鼓動は早くて、伝わる体温はとても熱い。


「おい、傑よ。レイが窒息死するぞ」

クマの冷淡な声に、夏油はハッと気がついたように瞬時に体を解放した。

「ごめん…つい。」

レイが顔を上げると、
そこにあったのは、目を無くして優しく微笑むいつも通りの大好きな顔だった。

「大好きだよ傑…はははっ」

「うん、私もだよ…ふ…」

なんとなく照れくさくてお互い笑い合う。


「ふんっ、イチャつきやがって…」

そう言い捨てて伸びをするクマを夏油が抱えた。

「さぁ、お風呂もう溜まっただろ、入ろうか。
クマ助、君も入った方がいい。今日はだいぶ汚れただろ」

「そうだねクマも一緒に入ろう!」

確かにいろんなものを食べ漁ったり、乗り物に乗りまくっていたクマは確実に汚れているだろう。

「えー…おいらもー?水遊びはあまり得意じゃないんだが…」

「何言ってんの?水遊びじゃなくてお風呂だよ」

「・・・」

2人は顰めっ面のクマを抱えて浴槽へと足を運んだ。
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