第10章 dreaminess■
「いやいや、そもそも、なんで2部屋ともダブルにしたの!?もう1つがツインだったらまだしも…」
五条 「この2部屋がいっちばん眺めが良くて最上って言われたら、ぜってー選ぶだろ?!つーか何?そんなに傑と一緒が嫌?」
「えっ…ちが…そういう事じゃなくて」
五条 「じゃーいいじゃん。それか俺と同室がいいー?」
夏油 「悟。」
五条 「はい、冗談す。」
硝子 「もぉいいよ。五条。私らは行こ」
五条 「おし、お前も行くぞクマ野郎」
クマ 「は?なんでおいらも?
お前と寝るなんてぜってー無理!嫌だね!」
五条 「はっ!?マジで空気読めねぇクソクマだなぁ。
ちょー鳥肌たったわ今。」
「さ、さすがにクマはこっちでいいよ。これ以上世話かけたら申し訳ないしベッド狭くしても申し訳ないし!」
そう。それが一番困る。
まぁクマは身長50センチくらいだし、幅もそんなにあるわけではないけれど。
クマ 「とにかくおいらは両親と一緒じゃないとヤダ!」
五条 「おまっ!こーゆー時だけそれ使うの反則だろ!
赤ちゃんクマかよ!マジ鳥肌ー。」
クマ 「なんだそんなにおいらと寝たいのか?変態メガネバカ。」
五条 「こっのやろ…なわけ」
硝子 「ほら、もーいいからとっとと行くよ!
じゃー明日ね〜お二人さん。寝坊すんなよ〜」
いきり立っている五条を引っ張って硝子は行ってしまった。
パタンと扉が閉まるのと同時に、レイと夏油のため息が同時に出る。
本当に嵐が去っていったかのように静まり返るが、窓の外を見ると、本当に絶景で、まだまだ興奮が収まりきらなかった。
しかも明日も楽しみが待っているなんて最高だ。