第10章 dreaminess■
凄すぎたパレードの余韻に浸りながら到着したホテルは目の前にディズニーの絶景が見える、まさに最高の場所だった。
なかなか予約が取れない所らしい。
やはりこれも五条パワーなのだろうか。
しかし、さっきから4人揃って一室で言い合いをしている。
また五条と硝子を同室にすることに躊躇しているというのもあるし、もう1つ重大な理由がある。
「ね、ホントに申し訳ないって…」
「だから大丈夫だって言ってんじゃんいつまで言ってんのよ」
「そーだぞレイ、それにな、俺と傑を同室にした方があんなことやこんなことが起きそうだ。」
「えっ…」
「悟、君はホントに…言っていい冗談と悪い冗談があることを知らないね」
「じゃーお前はどーなんだよ傑!レイと同室がいいくせに〜それに今回はほらっ!前回みたいなツインじゃない!ダブルだ!」
そう。これが一番の理由。
多分ダブルよりも全然大きいクイーンサイズくらいのベッドが1つ。
前回のようにベッドが2つでは無いのだ。
もう一室もそうらしいから、
本当にバカなの?なんなの?と言いたくなってしまう。
それでも硝子がなぜ五条と同室でいいと言うのかも理解に苦しむ。
本気でなんともないと思っているのかもしれないが
もしもかなり気を遣わせてしまっているなら尚更承諾できかねる事態だ。