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walking proud~呪術廻戦~R18~

第10章 dreaminess■


「ねぇ、それで…硝子はどうなの?
恋愛はしてきたの?」

そういえば、あまり聞いたことは無かったと思って、この際だから思い切って聞いてみる。
硝子はボーッと前を向いたまま喋りだした。

「…あー…何人か付き合ったけどね。まぁ、結局続かないよね。しかもこっちも長く続ける気はさらさらないし。だから私はさー、もう遊びでしか付き合わない事にしたんだよ〜めんどくさくねーし、後腐れなくていいじゃん?」

その発言には何も言えなくなってしまった。


「誰かを本気で好きになったり、本気で好きにならせたくないんだよ。」


その気持ちはものすごく分かる。



自分が死んだら、相手の人生を変えてしまうし、
相手が死んだら、自分の人生が変わってしまう。

それは本気であればあるほどに。



現実から目を背けたくなったり、やらなきゃならないことがわからなくなったり、本当のことが見えなくなったり。
自分の気持ちも相手の気持ちも、結局は大切にできない状況になりそうな気がして。



でも呪術師同士だったら…

いや…結局同じか。
だって互いの運命なんていつも危険にさらされている。


本気で好きな相手が、突然いなくなった時、
正気でいられる人なんていないだろう。


それでも愛に縋ってしまう私は弱いだけなのかもしれない。
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