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walking proud~呪術廻戦~R18~

第9章 swear


午後は棗に誘われて、棗の部屋で過ごすことになった。

傑は部屋で昼寝をしたいらしくて部屋にこもってしまった。


棗の部屋は、好きなバンドのポスターや、アニメのポスターが貼ってあったり、ファッション雑誌や漫画が律儀に本棚に並べられていたり、普通の中学生らしい部屋だ。


「ねぇねぇ、棗ちゃんって、好きな人とか彼氏とかはいるの?」

思い切ってどうしても聞いてみたかった質問をしてみた。
普通の中学生と話せる機会なんてないからというのもあるし、可愛いからきっとモテるだろうなぁと思ったというのもある。


すると棗は照れくさそうに笑った。

「好きな人は…いるけど…」

「そうなんだ!棗ちゃんは美人だから、猛烈アタックしちゃえばいいのに〜」

「ふふっ… レイちゃんはお兄ちゃんに猛烈アタックしたの?それともお兄ちゃんの方から猛烈アタックしたの?」

「えっ……」

ドキッと鼓動が大きく跳ねる。
なんとなくクマに視線を移すと、机の上でまた何かを書いているようでこちらを見ていない。

「私から…かな。わりと積極的だったかもしれないな。」

そう言って笑うと棗はいたずらっぽい笑みを浮かべた。

「今までのお兄ちゃんはね、実は彼女はみんな非術師だったんだよ?知ってた?」

「あ、そうなんだ…知らなかったよ」

「でね、どの子にも呪術師ってこと隠してたから、うまくいかなかったっぽいよ。当たり前だよね〜」

その言葉にはなんとも言えなくなって口ごもった。
やっぱり理解や価値観の違い、他にもいろいろと問題があったのかもしれない。

「でも今回初めて同じ呪術師の彼女を連れてきてくれた。だから安心したよ。あんなお兄ちゃんだけど、よろしくねレイちゃん!」

「うん、もちろん」

なんて大人びた子だろう。
こんなしっかりしてるのに、まだ中1…
この子の恋が上手くいってくれたらいいな。
それに、傑のいうように、普通の幸せな人生を送ってほしい。
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