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walking proud~呪術廻戦~R18~

第9章 swear


「ちょっと傑っ。こういうの大丈夫なら先に言っといてよ。クマは家族の前には出さないって話だったじゃん」

こそこそと夏油に耳打ちをする。


「そんな話したか?うちの人たちは全く平気だよ。そもそも私の呪霊のことだって分かっているし」


「・・・」

やっぱり話を聞いていなかったんだなと思い、何も言えなくなる。
しかし、とりあえずは良かった。
クマの素性を隠す必要はなくなった。


棗はまだドーナツに迷っているようなのでレイは声をかけた。

「棗ちゃんはピンクは好き?
クマと同じイチゴ味なんてどうかな〜って思ったんだけど」

「え?私の好きな色は緑色だよ!ピンクみたいに女の子っぽい色って、ちょっと苦手なんだ〜」

そう言って緑の色合いのドーナツを取って食べだした。

「ん〜おいしい〜!抹茶味だ〜」

「・・・」

すかさずレイは夏油を睨む。
全然ピンクじゃないじゃん、と目だけで言う。

夏油は苦笑い気味で視線を逸らした。


「ところでさぁ、五条悟は元気ー?」

まさか突然その名前が出てくるとは思わず、レイは目を見開く。
それと同時に夏油が面倒くさそうに答えた。

「元気ありすぎて困ってるくらいだよ、相変わらずね。」

「あのさー、これ返しといてくんない?」

そう言ってテーブルに置いたのは何かのゲームのようだ。
五条に借りていたということは…1年前に借りたものということだろうか?
夏油は実家に帰るのは1年前の夏休みぶりだと言っていた。
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