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walking proud~呪術廻戦~R18~

第9章 swear


そうして中へ入れさせてもらうと、奥からエプロン姿の綺麗な女性が顔を出した。

その容姿には目を見張る。
母親とは思えないくらいに若く見え、綺麗な黒髪ですらっと背が高く細身でまさに容姿端麗といった感じだ。
優しく微笑むその表情が、傑にも棗にもよく似ている。

「あら〜いらっしゃい!あなたがレイちゃんね!また随分と可愛い子を連れてきて!」

「初めまして。あのこれ、お土産です。
お口に合うかは分かりませんけど…甘いものです」

「え〜やばこれ最近流行りのやつじゃん!
今度の彼女はセンスがいいね!おにーちゃん♪」

棗の先程からの言葉と、母親の発言に、なんとなく違和感を感じて夏油を見ると、夏油は明らかに居心地悪そうに眉間に皺を刻んでいた。

「わざわざありがとうレイちゃん。お昼ご飯できたら呼ぶから傑の部屋でゆっくりしていてね」

「ありがとうございます。お邪魔します。」


そうして階段をあがり、2階の傑の部屋に入ったのだが、とても広くてよく整理整頓され、さすがあの美しいお母様といったところだ。

「はぁ…ごめんなレイ。うちの人たちはほんっと空気が読めないんだ」

「え…あぁ、全然いいよ。傑に元カノの1人や2人…いやそれ以上かもしれないけど、いたことくらい全然予想外じゃないしむしろ当然でしょ」

わざとなんでもない風に笑って見せたが、内心はもちろん良い気はしなかった。
しかし負けず嫌いなレイは、こうなったらとことん気に入ってもらえるよう努力しようと決心していた。
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