第51章 Infinity ■
クマを何とか宥めてから皆で夕食を食べる。
「んー。やっぱレイは料理上手になったよねぇ。さすが僕の奥さん♡」
パクパクと嬉しそうに食べている五条と、まだ不機嫌そうな顔を貼り付けたまま黙々と自分のリクエストした夕食を食べ進めるクマはさておき、
やはりレイはウサギのことが気になっていた。
「ウサ、どう?美味しい〜?」
「うん。アタイ、やっぱりキャロットが好き」
ハンバーグの付け合わせの人参を齧りながらそう言うウサギに一先ずホっとする。
やっぱりウサギ=人参というわけか。
人参さえ与えておけば、なんとかなりそうだ。
という安直な考えで思考を纏める。
「あ!そーいえば!!
うさぴょんは今日大丈夫だったの〜?!
クマ、ちゃーんと兄貴らしく守ってくれたよね?
ほんっとうさぴょんに傷一つでもついたら僕頭沸騰して地球丸ごと吹き飛ばすかもしんないし、」
「お゛い゛!!!
てめえ親馬鹿も大概にしろと言ったよな?!
てめぇが地球吹き飛ばす前においらがてめぇを吹き飛ばしてやる!!」
「ちょっとちょっと2人ともいい加減喧嘩はやめてよ。娘の前で、妹の前で、恥晒す気?」
レイのその言葉には、さすがの2人も口を噤んだ。
「でね、悟…報告が…」
めんどくさい反応をされそうなので後回しにしていたのだが、結局は言う以外にないので、ウサギの能力を説明する。
すると、案の定、五条はめちゃくちゃに喜んだ。