第51章 Infinity ■
「ひあーっ!!さっすが僕の愛娘♡
僕と同じ無下限術式まで扱えるなんてもうっ…♡
…っあーどーしよ。嬉しすぎて言語化できない…!」
「・・・」
自分と同じ遺伝子を受け継いだ…というような事実が、やはり五条を滾らせたようだ。
その後、クマとウサギも含め、皆でお風呂に入る。
広いジャグジー風呂の中で、泡まみれになって皆で騒ぐというそのひと時に、レイは冷静になってその幸せを噛み締める。
幸せすぎて、目頭が熱くなりながら、
あの日99本あったバラの1輪の花びらを、ゆっくりと湯船に落とした。
泡とともに花びらが舞う。
99本あったバラは、残り15本だ。
残り1本になっても、
0本になっても、
こうして皆でお風呂に入って
騒いで、笑って、時に喧嘩して、
幸せを感じているよね?
私たちは呪術師で
いつも死と隣り合わせで
でも
そんな中でも
こうしてここまでやってこれた。
だから大丈夫。
悟も、クマもウサギも。
誰一人欠けない。
私の大切な家族。
命を懸けても守る。
その想いを心に強く刻みながら、
目の前で騒いでいる泡まみれの家族に微笑んだ。