第51章 Infinity ■
ウサギの好きな食べ物が、本物のウサギと同じものなわけはないのだが、とりあえずレイは、キャロットジュースやら、野菜類やらを買ってきたのでとりあえず今夜の夕食を考える。
「えーっと…とりあえず…
人参も野菜も沢山買っちゃったし、ポトフでも作るか…
あとは……ねぇ、クマー!あと何にしたらいいと思う?」
「ああん?」
クマとウサギは仲良くソファーの上でキャロットジュースを飲んでいる。
「ポトフと、あと何がいいかなぁ?」
クマは不機嫌そうな顔のまま暫し沈黙した後、
「おいら煮込みハンバーグがいい。デミグラスソースの。」
「えぇ…それただクマが食べたいものじゃ…
あっでも冷凍してたひき肉たくさんあったんだった!
ハンバーグでいっか。…ねぇあとは??」
「マカロニサラダと、チーズトロがけバゲット。」
「それいいね!さすがクマ!
あ…でも…けっこー面倒臭いメニューだなぁ…
ねえクマ手伝ってよ?」
「無理。今からおいらはうさ公に勉強教えんだ」
「べん、きょ?」
「なんだウサ!文句あんのか?!」
「文句…ないにゃ。お絵描きしたいにゃ」
「ダメだ、まずは英語中国語韓国語スペイン語ドイツ語…」
「こらクマ?!優しくしてあげてよ?」
ひとまずレイは2匹がお勉強している間に一生懸命夕食を作ることにした。
多分今日は多忙な五条でも帰宅するだろう。