第51章 Infinity ■
「アタイ、お腹空いたにゃ〜」
「ええっ?!
ごめんうさ、終わったら食べさせてあげるから」
「つーかてめぇウサギだろ?にゃ〜ってなんだ。
にゃんこのつもりかよ。」
「はは…そういえば、ウサはどんな食べ物が好きなんだろうね?クマや悟みたいに甘党だったらちょっと大変だなぁ〜。」
家に3人も甘党がいたら、冷蔵庫がヤバいことになりそうだ。
そう思って苦い顔をする。
「ウサ、今朝食べたものはどうだった?」
今朝みんなで食べた朝ごはんは、
サラダ、シーチキン入りオムレツ、チーズマフィン、野菜ジュースだった。
どれも五条に食べさせられていて普通の顔をしていたが。
「…野菜ジュースは美味しかったにゃ」
「なるほどそっかー!じゃあウサはキャロットジュースとか好きかもね?帰りに買っていこう!」
「キャロットて、にゃに?」
「ニンジンだ。つかウサ公、てめぇには座学も必要らしいな。まぁいい、この兄ちゃんがしっかり躾てやんよ。」
なんだかんだ言って、クマも兄らしく教育熱心になってくれそうでとりあえずレイはホッとする。
しかし、ウサギの口癖はなぜか「にゃ」なのだと気がついて猫なのか兎なのか分からなくなってきそうだ。
しばらく行くと突然、ウサギが声を発した。
「そっちには行かない方がいいと思うにゃ…」
「「……??」」