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walking proud~呪術廻戦~R18~

第51章 Infinity ■


伊地知の運転で着いた場所は、廃マンションだった。

五条は自分も行きたいと駄々を捏ねていたが、
夜蛾に別の仕事を任されていたため、しぶしぶ観念していた。


"うさぴょんに傷1つ付けないでよ!"

と何度も念を押されたわけだが。



ウサギはクマ同様、
空間浮遊能力は初めから会得されていたようだ。


先行くクマの後ろをのろのろと浮遊してついていっている。


マンションなので、たくさんの部屋扉がある。

どこに呪霊がいるのか?
レイとクマは気配で察することができるのだが、ウサギはどうなのか。


レイはとりあえず、あえてクイズ感覚でウサギに聞いてみることにした。


「うさ。どの部屋に呪霊がいると思う〜?」


ウサギは暫し沈思しながら各扉に視線を走らせた。


「……この階だと…
203に2体、207に一体、211に2体…215に…」


「ちょちょちょっとまって!!っえぇ?!」

「マジかよ」


レイもクマも目を丸くする。

ウサギは、まさかの透視能力が備わっていた。

扉の向こう、壁の向こう、天井の向こう、
全ての物体を見透かすことができるようだ。


ならば攻撃力などはどうなのだろうか。

とりあえずそれも試してみる以外にない。
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