第51章 Infinity ■
電話の主は、伊地知清高であった。
「はい!もしもし!伊地知くんお疲れ様!」
«お疲れ様です、あのぅ〜…今どちらで何をされています?»
「今はクマと高専にいるよ!とくに今は…何もしてないけど…」
«でしたらお迎えにあがりますので、緊急任務を受けてくださらないでしょうか?レイさんとクマ先輩ならばチャチャっと片付くような案件だと思いますので…»
「うん!いいよわかった!じゃあ待ってるね!」
スマホを切って、寝そべっているクマを抱えあげる。
「うお!なにす」
「任務だって。一緒に行くよ!」
「なぜおいらまで」
「どーせ暇になっちゃったんだからいいじゃん。…あ!ついでにウサも連れていこう!実践のお勉強にもなるし」
そう言ってクマを抱えたまま、五条の元へ行く。
なんと五条は、夜蛾の事務室で本当にウサギと遊んでいた。
夜蛾の持っているぬいぐるみたちで…。
しかも、夜蛾も混じえて…だ。