第51章 Infinity ■
そして皆が差し入れてくるサプリやら食べ物やらが終わる頃
あれからさらに約1週間後・・・
その日は来た。
「アタイの名前はウサギ?
んなダサい名前いややわ。」
ベッドの上で驚喜に満ちた表情で固まっている男女を前に、そう悪態をつくウサギのぬいぐるみ。
「やっばい…… レイっ…お、女の子だよこの子っ!
わーっ!ついに僕に娘ができちゃった感じー?
えーヤバいホントヤバい!ぜっったい嫁に出さない!!」
「ちょっと悟なに言って…
でもホント…か、かわいい…え、どどうしよ。
あ、とりあえずはじめまして…」
「……なんなのよアンタら。
アタイの名前、とっとと変えてくんないかしら」
「あーわかったわかった♡じゃーうさぴょんね?
ほら、パパって呼んでみて?♡」
「…は?パパ?」
「ひぁぁああ〜〜っ!!!♡♡」
五条はウサギを強く抱き締め雄叫びを上げはじめた。
「っ!くっくるっしっ…」
「あぁっ悟!離して!潰れちゃう!」
「やーだー♡もう君はパパのもの♡悟パパだけの愛娘♡
誰の目にも入れないよ♡ちゅ♡」
「きゃぁあー!きしょくわる〜っ!
こんなのがアタイのパパー?!いやや〜っ!」
じたばたするウサギにおかまいなしに頬擦りしている五条は完全にバカ親に見える。