第51章 Infinity ■
「なあにもう反抗期〜?♡
ちょっと早いかな〜?♡でもパパは許しちゃうぞ♡」
「きぃやぁ〜〜!」
やばい…
娘にデレデレな甘やかし溺愛パパみたいになってる…
レイが眉間にシワを寄せたその時、
その騒がしさのせいかドアが開き、
クマが入ってきた。
「朝っぱらからうるっせえんだよ!!
なにを騒いでやがる!!……え……???」
クマはウサギに気がついたようでギョッとした表情を浮かべた。
「お〜くまポン♪僕の愛娘に意地悪したら殺すよ♡」
「あん?!」
「ちょちょと悟、一旦ウサギを離して!」
レイはなんとか五条からウサギを取り上げた。
「さぁ、うさちゃん、
このクマはお兄ちゃんだよ。
そしてクマ、おめでとう、妹ができたよ」
クマは偉そうな態度で腕を組み、
ウサギを上から下までじろりと見てから言った。
「ウサ公。てめぇをこれからこの兄ちゃんがしっかり鍛えてやるからな!だからきちんとおいらのことを兄だと敬えよ」
「よろしくアニキぃ。」
「…兄貴?お兄ちゃんと呼べ!」
レイは少々まだ不安はあるが、
とりあえずは2匹でうまくやってくれることを祈った。