第51章 Infinity ■
その夜、帰宅した五条と当然の如く言い合いになる。
「別にいいじゃん〜
妊活に変わりないんだからァ〜」
「ぜんっぜん違うから!!
なんでこう〜話がいつも噛み合わないかな」
わしわしと頭をかいてため息を吐く。
「あ!そうそう〜!さっきドライプルーンとアーモンドミルク買ってきたよぉ〜」
「は?なんで?」
「なんでって、母体作りのために良い食材としてネットに書いてあったよ?」
「だから私の体調云々は呪骸作りに全く関係ないんだって!」
「関係ないことないでしょお。母子ともに健康じゃないと。あ〜もちろん僕も頑張るから安心して。甘いものは控えて魚介類中心の食生活にするね♪」
「・・・」
甘いものを控えて健康的な生活を送ってくれるのならば、まぁいいか。とも思えてきたレイは、もう何も言わないことにした。
しかもよく考えたら…?
傀儡呪術学の応用として食生活の見直しで成功しやすくなったりとか…?
そういう新たな発見もあるかも?
と、いつのまにか思考はそっちに向かってしまった。