第51章 Infinity ■
実はあれからというもの、
レイと五条はあることに必死になっている。
妊活…
ではない。
それはレイの一言から始まった。
「…できる気がする。」
「っえ!なに、赤ちゃん?」
「ちがっ!!…悟…さすがにそれはまだ…
だって私の立場…分かってるでしょ?」
レイはとても貴重な特級クラスの呪術師だ。
その存在は呪術界にとって非常に大きい。
さらに最近は呪霊の質も上がっており物騒なことも増えているため常に出動できるように万全の状態にしておくことが必須である。
そのため身篭って約1年+その先何年も育児に費やしている…ということをなかなか許される立場ではない。
だからと言って、産んでから誰かに預けるなどという無責任なことも絶対にしたくないから、子供はしばらくは諦めようというのがレイの考えだ。
しかし五条はその考えを全力否定していた。
初めのうちは分かっていて諦めているようだったのに、もう今では夫婦になったのだからと
やっぱ欲しい!絶対欲しい!と言って聞かない。
いつか必ず…と言っても聞くわけがないのが五条悟という男だ。
「レイの分まで僕が頑張ればいいんでしょ〜?僕が特級2人分になるよ〜よゆーで。ね?僕の可愛い奥さん♪」
「・・・」
…という感じなので
レイは考えたのだ。