第50章 promise ■
いつもそうだ。
私はいつも、この人に幸せをもらってばかりで守られてばかりで、私のことばかりを考えさせていて…。
私はなにができる?
私はこの人になにが返せるんだろう?
こんな私のことを愛し
守りたいと言ってくれる
たった一人のかけがえのない存在に。
「ね〜夫婦の約束事決めよ」
「え?」
「約束1、毎朝キスでお互いを起こすこと。
約束2、行ってらっしゃいのキスとただいまのキスすること。
約束3、夜はいっぱい愛し合うこと。
約束4、愛してるって毎日言うこと。
約束5、お風呂に」
「ちょちょっと待って!」
「え?何?レイも何かあるの?」
「っ、じゃなくてっ…なんかすごいことばっか言ってない?」
「なあに?自信ないの?まさかできないわけ?」
「で、できるし自信もあるよ…ただ…」
「ん?」
「慣れ…みたいなのが怖いってゆーか…」
「あぁ大丈夫〜。僕はそんなんありえないから♡
いっくらレイに何されても何しても、慣れることも飽きることもないって言い切れる。」
少し苦笑いしてしまった。
「ふ……そっか。私もそうだよ。
じゃあ私からも1つ追加していい?」
「どーぞどーぞー♡」
ニッコリ笑う彼の瞳をジッと見つめ、目を細めた。