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walking proud~呪術廻戦~R18~

第50章 promise ■






「……。毎日…私のこと見つめて。」



「…え?見つめるだけでいーの?」



「うん」



「…こーゆーふうに?」




目と鼻の先でジッと見つめてくる彼の瞳は、
どこまでも広く澄み切った空みたいだった。


その目で見つめられていると、
自分を見失わずに済むような気がした。


唯一、私が私でいられる場所に、
青くて広い空の下に、
解放的に佇んでいる気分になれた。



「空……落ち…着く……」


「ふふっ…」


優しく細まる蒼眼を見ていたら
徐々に睡魔が襲ってきた。


まるで幻想的な蒼空の中で、素敵な物語を子守唄みたいに聴かされている感覚。



「約束…ね…」


「うん、約束。
おやすみレイ。ちょーちょーちょー愛してる」


「ん……私も…愛し…て……」



意識が遠のいていく。
瞼が重くなっていく。



同級生としてじゃなく、
呪術師としてでもなく、

交わした言葉は全部全部"約束"しようと思った。



そして誓おうと思った。


以前言っていたこの言葉も。



"約束して。
僕とレイの物語…最後必ず幸せに完結するまで、ずっと一緒に進めていくって。この先何が起きようと。"




死がわかつまで、
夫となる五条悟を愛し抜こうと。




今までのことも、これからのことも、

ずっと忘れない。





また物語が動き出した、あの日のこともね。



自分を大事にできなかったあの日
傷ついたのは私なんかじゃなかった。


いつでも明るく振舞ってきたその顔に

初めて涙を見た日を

きっと私は一生忘れない。









これからもずっと
ありがとうと愛してるを言い続ける。


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