第50章 promise ■
「あっ…んぁっ…さとっ、るっ…」
「は…ぁ…っ… レイっ…
嬉しすぎるっ…どーしよ…」
クシャッと頭を包みながら唇を舐め、舌を奥まで侵入させ、口内を蹂躙する。
そのまま腰を打ち付けるスピードを速めていく。
その度に、互いの喘ぎ声が呻き声のようになって口内へと飲み込まれていく。
「愛してるレイ…」
「ん…っ…私もだよ…」
苦しそうに息を吐きながらも同時に笑い、同時に抱く腕に力を込めた。
隔てるものが何も無いってこんなに違ってこんなに幸せに感じることだったんだと初めて実感する。
「くっ…… レイごめっ…もう無理っ」
「うんっ…出して…っ…」
「っ…ね…ホントにいいっ、の?」
「悟の全部を…っ…受け止めたいの…っ」
そんなことをそんな顔をして言われてしまえば、
自分でも呆れるくらいに鼓動が跳ね、どうしようもないくらいに体が疼いて熱が集まる。
目の前の存在が愛おしくて愛おしくてしょうがない。
そんな存在が自分の全てを求め受け止めてくれるのかと思うと、今ここで死んでもいいような気さえした。
「っはぁ、レイっ…奥に出す、ね…っ…
もらっ…て……っく…!」
バチッと強く打ち付け、子宮口に一気に欲望を注ぎ込む。
最後の一滴まで搾り取られるようにして締め付けられ、五条の手はぎゅっとシーツを掴み耐えるように僅かに身を震わせた。
「っっ…はぁ………やば…
すごいよ……ずっと溜まってたからかな…ハハ」
「ふ…嬉し、よ…」
「僕のが嬉しいよ…幸せすぎて…どうにかなりそ…
それにまだまだ抱き足りない…
ね…僕の可愛い奥さん…」
そう言って優しく微笑み、「幸せ…」と小さく囁いて抱きしめてくる五条がとんでもなく可愛く思えてしまった。
引き抜かないまままた腰を動かす五条と、それを受け止めるレイの幸せそうな笑い声が静かに響いた。