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walking proud~呪術廻戦~R18~

第50章 promise ■



「自分たちがしてやれることは今まで何もなかったから、幸せになってほしいって言ってたよ。」


「え…」


「本当だよ」


ありえない…
と思ってしまった。

まさに言葉が出てこない。
彼が今喋っている内容に理解が追いつかない。

親なんて…
正直顔すらも忘れかけている。
存在だって忘れかけていた。

向こうだって絶対にそうだ。
現に娘を探そうともしていなかったじゃないか。
もうとっくに娘ではないけれど…

それに悟に言ったその言葉だってどうせ建前だ。
でもそれだってきっと悟はわかってるんだろうな…



「勝手なことしたかもだけど、これ一応僕のけじめだからさ。それに、レイを産んでくれて、出会わせてくれたことには感謝しなくちゃでしょ」


「……っ」


また言葉に詰まってしまい、複雑な感情を押し殺すように五条に抱きついた。
優しく包んでくれる彼に埋もれながら、目頭が熱くなる。


「悟…なんで…」


「え?」


「そこまでしなくていいのに…」


「させてよ。
そういうのずっと憧れてたんだよ」


五条はニヤニヤ笑って満更でも無い様子だ。


「ふ…それにしてもレイの両親は美男美女だね。レイみたいな子産まれんの納得したわ」


「……そのセリフいらない。それに、悟の両親のほうが美男美女なんじゃないの」


「ははっ、どーだろねぇ〜っ
でも近々会いに行くんだからそん時見てみてよ。」


「うん…わかった。」


どちらともなく唇が重なり、深いキスを交えていると、突然五条がパッと唇を離し、何かを思い出したように「あ!」と声を上げた。
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