第50章 promise ■
ベッドの上で左手をかざし、キラキラと輝く初めての指輪に目を細める。
「ありがとう…本当に…」
「それこっちのセリフね」
その手が五条の指に絡み取られ、ぎゅっと握られた。
「でもさ、悟…
私本当に…いいのかな…」
「は?ちょっとやめてよ?今更」
「そうじゃなくて、その…
五条家とかさ…私なんかじゃダメかもしれ」
「ははは、それは心配しないで。
もう親にも許可取ってあるし、うちは大歓迎みたいよ?」
「えっ、ホントに?」
「うん!そもそもレイは僕も認める特級術師だしね。早く会いたいって騒いでたよ。それに今の五条家当主は僕だし、有無は言わせないよね〜」
その言葉に、ホッと胸を撫で下ろした。
しかしその後に予想外の言葉が降ってきて唖然となる。
「あとね、実は…
レイの両親も探したんだ」
「っは?!」
「で、見つけて…許可とってきたよ。
ちゃ〜んとね。」
な…にそれ…
え……?
ホントに…なにそれ…
驚愕の表情を浮かべているレイに、五条は何食わぬ顔で微笑んでいる。