第50章 promise ■
「ねぇ悟…この薔薇が99本目になった時も、私たち、一緒にこうしてお風呂に入っているよね」
突然何を言い出すの?といった顔で五条はレイの髪をサラッと救って白い歯を見せた。
「当たり前でしょ。」
でも……
とレイは思う。
いくら自分たちが強くても
特級だとか、最強だとか言われていても
いつも死と隣り合わせにいるような自分たちの現実。
いつ何が起きるかなんて分からない。
だから願わずにはいられない。
99本目の薔薇が消える時も…
きっと、2人一緒にいるんだと。
その祈りを毎日こうして1枚1枚の花びらにこめようと…
そう強く、
誓った。