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walking proud~呪術廻戦~R18~

第50章 promise ■







「僕と結婚して、永遠の僕のお姫様になって。」





握られている左手に、ギュッと力が入り、
そして無意識にレイも強く握り返していた。




いつも以上の満面の笑みで頷く。




「はい。…なります」




スっと嵌められた指輪。
その薬指にゆっくりとキスが落とされた。


口付けをしたまま上目遣いの五条と目が合う。



「一生幸せにするね。レイ。」


「違うよ…悟…」


「えっ!?僕プロポーズの仕方間違えた?」


一気に困惑の表情になる五条に、レイは真剣に言った。


「ちょっと間違えてる…」


「え……」


「悟は…今までずっとずっと、私の幸せしか考えてこなかった。悟自身の幸せは、考えてこなかったでしょ…」


五条は目を見開いたまま固まっている。
そんな五条の手をとり、レイは言った。



「今度は私が…悟を幸せにする番。」



「…… レイ…」



「私が一生幸せにする。悟を。」




五条の瞳がみるみる潤み出す。



「私はずっとずっと、じゅうぶん幸せだよ。
今だって、死ぬほど幸せ…。」



にっこり笑うレイを引き寄せて抱きしめる。



心の底から幸福だと思えた。


今日という日のために、自分は生まれ、
生きてきたんじゃないかとすら思えた。



「僕も幸せ…すぎて…具合悪くなりそ…」

「えっ!大丈夫?!」


本気で驚いて体を離したレイの顎を掬って唇にキスを落とし、そして涙をこらえた。
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