• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第50章 promise ■



"空見るの好きだな。前向いて歩けよ。転ぶぞ。
手繋いでる俺まで転びそうで怖いんだけど。"

"悟も普段から空はよく見た方がいいよ"

"んな余裕ねーよ。いつも。"


"心に余裕がある時に空を見上げるんじゃないよ?空を見るから心に余裕ができるんだよ。
空を見上げるとさー、全ては繋がってるって実感できるんだよね。空は何があってもどこへ行っても一緒にいてくれる。いつだって味方になってくれる"


"なぁ…レイ、俺決めたわ"

"へ?"


"空になるわ、俺。


そのときの彼の真っ白い髪は、
月光と星の瞬きで煌々と揺れていた。



そして、今この瞬間も…。




そうか…
どうして今頃になって気がついたんだろう



悟はあんなに前からずっと…ずっと…


私の…


空だった…



あの時の私なんて、
たった一人の人のこと以外は、
むしろ自分のことすらも全く考えてなかったし、見えてなかった。

空を、上を、
見上げているフリして本当は見えてなかったんだ。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp