第50章 promise ■
着替えてから、外を歩いていく。
静寂に包まれているその広大な場所を、湖へ向かってひたすら歩く。
その間も、レイは上をずっと見上げていた。
「ふ…転ぶよ?レイ。」
五条が握ってくれている手に力が入る。
このときまたレイはハッとした。
遠いあの日、あの時の記憶…
それが突然鮮明に蘇ってきた。
高専2年の夏…
あの日いつもの4人でスマブラをして、負けたレイのコンビニへの買い出しに五条がついてきて…
そして手を繋いで星空の下を歩いた。
ずっと上を見上げているレイに五条が言った。