第50章 promise ■
湖畔と壮大な自然の絶景が見渡せるテラスのプールに入りながらはしゃぐ2人。
運ばれてきた食事も水の上でふざけ合いながら互いの口に運ぶ、なんとも行儀の悪い2人。
心の底から笑うことができるのは、やっぱり2人でいるときなのだと、互いに痛感した。
そして、たちまち夜になってきて、辺りが暗くなり始める。
上を見上げ、言葉を失った。
そんなレイを見た後、五条もサングラスをとって上を見上げる。
「今の時期が、1番綺麗なんだって。
これを見せたかったんだよね、レイに。」
「・・・」
そこに広がっているのは、南十字星をはじめマゼラン雲や天野川など、まるでプラネタリウムのような美しい星空。
夜空を彩る宝石箱のような光景…
粉々にしたダイヤモンドを夜空に盛大に零したような…
なんとも言えない幻想的で美しすぎる光景に、レイは時が止まったように動かなくなった。
こんなに綺麗な夜空は初めて見たと思った。
今まで見てきたものはなんだったのかと思えてしまうくらい、それでも言い足りないくらいにすごすぎる光景だ。