第50章 promise ■
「はぁもう……よーやく捕まえた」
そう言われてギュッと抱きしめられる。
まさかこんなことになるとは思ってもみなかった。
なんだかこうしてくっつくのも喋るのも、
とっても久しぶり…
「悟……会いたかった」
「っ……ほんとに?」
つい呟いてしまった本音に五条がハッと反応する。
「ほんと…だよ…。ずっと会いたかった…」
「避けられてると思ってた…ずっと。
あんなラインだったし…
だから無理やりこうして攫った。
じゃないとずっとあのまんまな気がして…」
あんなライン…
"ごめん、今は無理なんだ"
会いたいと来てこう返してしまった。
勘違いさせてしまったよね…
クマにもあの時ボソッと呆れたようなこと言われて
その意味が今更になってわかった。
「ごめん。言葉足らずすぎた…
ホントは…会いたくてたまらなかったよ…
ほんとごめん」
やっぱり私って、
みんなが言うように天然…なのかな?
あとから気づいてハッとなることが多すぎる…